自分の恋愛をやたらと語りたがる人


犬猫―36歳・女性・映画監督が出来るまで

犬猫―36歳・女性・映画監督が出来るまで


先週とあるトークイベントにお誘いされ、吉祥寺に。
井口奈己監督をゲストに迎え、映画や恋愛をテーマにした対談形式のイベント。
井口監督の映画は2作とも好きなので、映画についての話はとても面白かったし、
それ以外の細かい話も、監督の喋り方がとてもこざっぱりと明確で、
それでいて可愛げがあって、映画の雰囲気そのものの好ましいものでした。
特に「犬猫」の方を観直したくなりました。


ただ約2時間のトークイベントとしては、少々肩すかしな感じの構成で・・
もう少し聞き手の方は質問内容、進行をきっちりまとめるべきではないかしら?
また監督の作品のファンであるのはわかるけど、仮にも文章・言葉を生業
にしているのだから、発する言葉に対してもっと気を遣う事ができたはず・・
勿論喋りのプロではないし、書ける人は喋りも上手いわけではないけれど。
正直、聞き手の方の恋愛の思い出話よりも映画の話をもっと聞きたかったなァと。
それは親しい友人同士でお茶しながら話す事なのでは?と思う場面が多く残念。
もっともその方の新刊の発売記念が中心で、映画のイベントというわけでは
なかったので仕方ないかもしれませんが。
でもとにかく監督のお話はいちいち面白く、興味深いものだったので、
このへんで自粛。(だいぶ言ってしまいましたが。すみません。)
しかし井口監督若すぎる。学生のような若々しさでした。


「犬猫」&「人セク」、そして映画・恋愛についての監督の言葉で気になった事メモ:


*タバコを吸う場面が多いのは、これで最後かなーと思ったから。
(「犬猫」の頃はまだ世の中ここまで禁煙ムードじゃなかったが、
「人セク」ではもうこれが最後かもと思ったので)

*そんなにタバコが登場する映画なのに、松ケンが突然の「禁煙します」宣言!

*うつくしくタバコを吸う女の人の姿が好き

*可愛い女の子が出てくる映画が好き、可愛い女の子じゃないとダメ!

*「チェンジリング」は面白かったが、アンジーがかわいくない!
(「イーストウッドは女に興味がないんだろうなー」)

*ユリのカーディガンが赤なので、それ以外には赤を入れない、
黄色は○○がいの色なので、道を外れた?2人の象徴として使ったとか

*人として負け負けの方(えんちゃん、ヨーコ)に興味あり、
また反対に圧倒的な人(ユリやスズ)にも惹かれる。
(そういう女同士の関係、男女ならキスして仲直りできるが、女なら?)

*「犬猫」の時、わりと泣きながら映画を撮っていた。(できなくて)

*いまだに映画が何かわからない、映画ってなんだ?いつ映画になるんだろう?
でも黒澤明でさえ、いつも映画がわからないと言っていたというし、亡くなる間際に
「もしやカットとカットの間に秘密があるのかもしれない!」と言っていたので仕方ない。

*なので映画を初めから観ていけばわかるかと。(映画の始まりから遡って観ている)
今の方が沢山映画を観ている。

MariMari、「いかれたBabyはあたしよ!あたしが出なくていいの?」と
「人セク」に出演し、歌もうたう事に。いつもふわーっと現場に現れる。

*優ちゃんは常に帽子を被っている役なので、松ケンに「豆みたい」と言われて相当
気にしていた。いつもと違う感じの役。チェッて感じがよく出てるのでは?
以前松ケンと共演した際には、優ちゃんの事「君は天使だ」って言ってたのに・・

*「子供か!」は、いつまでも楽しそうにいちゃついていた時に松ケンが言った
アドリブ!(松ケンに言われたいつっこみNO.1!←誰も聞いてないヨ!)

清水宏監督の「暁の合唱」が素晴らしいので観てほしい。(観たい!)

*「恋愛番長な人は相手を選ばない」(深く納得)・・などなど。長くなってしまった。



お腹が空きすぎて、ガネーシャでカレーを食べて、喋り足りず、閉店間際の
お店に駆け込んでお茶して帰宅。チキンカレーうまい。
やっぱり「乙女」な世界はいまいちわからんです。
かわいいものは大好きだけどさー